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2015年7月22日水曜日

[特撮-02] ヒーローの答え

さて今回は本題に入る前に、オニビセイウチ氏のその後に触れておこう。
前回、彼を単なる雑魚怪人と紹介したが、実は画面には結構映っているのだ。


まず「仮面ライダーV3」全52話中、残り10話となった第43話からオープニング・エンディング共に映像が刷新される。(エンディングは曲も変わる)このエンディングに彼は出演している。




次に第52話、最終回恒例の再生怪人軍団には彼も含まれている。しかもほぼ同時刻のはずなのに全然別の場所にそれぞれ出現していて、ちょっとしたオニビセイウチ祭りの様相を呈している。もちろんその後デストロン基地でもV3を迎え撃つのだが、戦い始めた途端に画面からフレームアウトしてしまい、その後の彼がどうなったのかは分からない。ひょっとしたら野良化して生き延びているのかもしれない。

ファン宿願のオニビセイウチ祭り開催!




一方、彼の飼い主(?)であったキバ男爵であるが、この2年後に放送された「仮面ライダーストロンガー」(1975)第26話において、敵の本部に乗り込んだ主人公たちの足元に放置されている、コ、コレは…!?


さすが、虎は死しても皮を残すといったところか。

ここにキバ男爵、並びにオニビセイウチ氏のご冥福をお祈り…おっと危ない!!
ここからが今回の本題だ。





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前回、幼き日のポコ太はキバ男爵の言葉に目から鱗が落ちたと書いたが、もう一つ印象に残っていることがある。それはキバ男爵の言葉を受けて、V3が返したセリフだ。



アジトに踏み込むなり「たった今、怪人が息を引きとった」と告げられたV3。

ヒーローたるもの、さすがにこの状況で「やったぜ!」とか「ざまーみろ!」とか言うわけにはいかない。
まぁ中には小躍りして赤飯炊きながら言っちゃいそうなノーテンキラキラな奴(注)もいるが、仮面ライダーV3・風見士郎といえば…というか『宮内洋と書いてヒーローと読む』レベルの大王道のヒーロー役者、宮内洋氏にそんなセリフを吐かせるわけにはいかない。

ここまで仮面ライダーの画像一切なし

しかし、かといって憎むべき人類の敵であり、あまつさえ自分の家族を皆殺しにしたデストロン相手にお悔やみを申し上げるというのもまずい。

これは地味にピンチである。ここで下手な答えをすれば、一気にヒーローとしての資質を問われてしまう。全国のちびっこが食い入るように見つめる中、あなたならどう答えるだろう?




では、ヒーローとしての立場がかかった重圧の中、V3の発した言葉を見てみよう。

キバ男爵「たった今、オニビセイウチは息を引きとった」
V3「そうか、オニビセイウチは死んだか」



おうむ返し!
ほぼ何も言っていないに等しい、おうむ返し!




このスルー力の高さ、なかなか真似できるものでは無い。さすが改造人間である。
しかもここでは「息をひきとる」という、ちびっこには多少わかりづらい表現を「死んだ」という言葉に置き換え、わかりやすく噛み砕いて説明している。
プロである。プロのヒーローである。

幼き日のポコ太は、ただただ舌を巻くだけであったが、だがしかし、今見直してみると『返答に困るようなことを言われたら、そのままおうむ返しする』という、これはなかなか実生活で使えるテクニックだ。


実践例)「うちのショコラちゃんは血統書付きでございますのよ、ほほほ」
    「そうですか、お宅のショコラちゃんは血統書付きですか」


あなたも早速明日から、家庭で職場で実践してみて欲しい。



ヒーローの答え/完




(注ノーテンキラキラな奴@超光戦士シャンゼリオン(1996年)







6 件のコメント:

  1. ゴメンナサイ…。最後のシャンゼリオンに全て持っていかれて本題が頭からすっ飛んでいってしまいました…( ̄。 ̄;)。

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    1. アップ直後のコメント、どうもありがとう(汗)


      今は軽く書けるもの、軽く読めるものを中心にしているけど『これだけは絶対に書き残しておきたい』と思っているネタが最低5つあって、ある程度軌道に乗ったらしっかりと論じてみたいと思っています。

      「超光戦士シャンゼリオン」もそのうちの1つです。当時自分はシャンゼリオンと言う番組の『ドラマ構造の誠実さ』に、いたく感銘を受けたからです。やっとテレビ番組に90年代が訪れた、とまで思いました。ホントに。
      ちなみにシャンゼリオンと入れ替わる様に放送終了した「◯ヴァン◯リオン」については『これをもって80年代がやっと終わった』と “当時は” 思いました。(しかしその後の異常なブームによって、しばらく80年代の無限ループが起こったような気がします)

      「超光戦士シャンゼリオン」はあまりにもカルト的な番組だったので、現在でもネット上などでは面白可笑しい面ばかり評価されていますが、せっかくこういう場を作ったので、一度大真面目に取り組んでみます。

      ふふふ、まさかこんな返答がくるとは思わなかっただろう!

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  2. 私は宮内洋が見られただけでいい。(歳がバレちゃう)

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    1. いいこと聞いた。これからすべてのエントリーにサブリミナル宮内洋を仕掛けよう…。

      ちなみに90年代もヒーロー番組に出演していたので、宮内洋世代はかなり広いぞ!

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  3. >ほぼ何も言っていないに等しい、おうむ返し!

    とおっしゃられますが、相手の話を聞く(肯定する)スキルとしては
    高度だと思います。流石のヒーローですね!

    これが出来る男の人はそりゃあモテると思いますよ。

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    1. えええ?相手の話を聞く(肯定する)スキルとしては高度なんですか?!
      えええ?流石のヒーローなんですか?!
      えええ?これが出来る男の人はそりゃあモテるんですか?!


          ふふふ、これで俺もモテモテか…。

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